three pupas

essay

成長を求めぬものに成長はない、ただ強く成長を願うのみである

さて、2025年が幕があけ、早くも二週間が経過してしまった。今回は、他愛もないエッセイの投稿である。

どんなに辛い状況でも"産みの苦しみ"だと思えば怖くはない

大学では最も中核的な学部の財務を監督しているため、第四半期は決算へ向けた超繁忙期と言える。そんな中で、自身の今後のあり方、起業へのマインドを保ち続けるているのは正気の沙汰とは思えない。だが、どんなに苦しくとも産みの苦しみだと捉えれば怖いことはない。かつて、舞台芸術家として創作活動の苦しみを絶えぬ痛みからすれば大したことではない。

創造への本能的欲求

振り返れば創作の現場で、目に見えない感情やアイデアを形にする難しさは計り知れなかった。頭の中に浮かぶ曖昧なビジョンを、舞台上で観客に届ける具体的な形に仕上げる作業は、自分自身と対話し続ける孤独な闘いでもあった。それでも、作品が完成し、観客の反応として笑顔や涙が返ってくる瞬間は、この上ない充実感と喜びをもたらした。その経験を思い出すたびに、自分の中には「何かを創り出す」という本能的な欲求が眠っているのだと感じる。

創造に関するエコシステムの構築による社会変革

今、その本能は、舞台上での芸術表現ではなく、起業という形で表れようとしている。舞台芸術を軸にしたクラウドファンディング事業の構想を練る中で、自分が本当に成し遂げたいことが少しずつ明確になってきた。それは、単なる資金調達の仕組みを提供することではなく、アーティストや舞台芸術団体が持続的に活動できるための新たなエコシステムを構築することだ。資金やリソースの不足で夢を諦めざるを得ない現実を変えるために、技術やネットワークの力を活用したいと願っている。

積み重なる課題

しかしながら、その道のりは決して平坦ではない。まず直面するのは、自分自身の知識やスキルの不足だ。財務や経営の経験はあるが、テクノロジーやブロックチェーンの分野における専門性にはまだ課題が多い。技術的な用語や仕組みを深く理解するには、相当な学び直しが必要である。それでも、挑戦する価値があると信じているのは、自分自身がかつてアーティストとして感じた苦しみや、舞台芸術界が直面している課題に対する切実な思いがあるからだ。

これまでのキャリアを軸に走り出す

幸い、これまでのキャリアを通じて得た人脈や信頼は、この挑戦において大きな支えとなるだろう。大学での財務管理や政策立案の経験、さらには舞台芸術への情熱を共有する仲間たちとのつながりが、プロジェクトの成功への道筋を作る鍵になると考えている。また、過去にブロックチェーンやNFTに興味を持ち、自ら研究してきた経験も、この新たな挑戦を後押ししてくれるだろう。

fioraという未だ見ぬ挑戦

しかし、ここで一度立ち止まり、現実的な優先順位を再確認する必要がある。舞台芸術に関連する課題は将来的に取り組みたいテーマであり、自分自身の情熱の大きな部分を占める。しかし、まずは自分が携わる研究領域において、研究者に特化したクラウドファンディングサービス「fiora」の立ち上げに注力することが先決だと感じている。「fiora」は、研究者たちがその革新的なアイデアを実現するために必要な資金を集める場を提供し、研究活動の持続可能性を高めることを目指している。このプロジェクトの成功が、将来的に舞台芸術や他の分野への応用可能性を広げる第一歩になるだろう。

口内炎に苦しめられた年末年始

ところで、実はクリスマスから年末年始にかけて、口内炎など軽い体調不良に悩まされて調子が上がらなかった。しかし、先週行きつけの歯医者に行って調子が上がってきた。やっぱり歯のメンテナンスは大事。そこの先生は歯だけではなく、口腔内や肩のマッサージを施してくれる。どうやら歯は全身の疲労が蓄積して最後に出るらしい。先生曰く、「歯に出るということは余程疲れているということ」とのこと。信頼する先生にそんな風に言われたものだから、運動やリラックスする時間を取れるようになって、少しずつ元気を取り戻せたのかもしれない。

成長を求める限り、必ず道は開ける

2025年が始まり、時間はどんどん過ぎていく。この短い一年の間にどれだけのことができるのか。舞台芸術を愛し、未来の可能性を信じる一人の人間として、まずはこの一歩を踏み出してみようと思う。成長を求める限り、必ず道は開ける。そう信じて、自分の理想を追い続けていきたい。皆様にとっても最良の年となりますようお祈りいたします。

  • この記事を書いた人

Daichi

民間、大学、政府で働いていました。データサイエンス・機械学習やブロックチェーン技術を中心に経済、テクノロジーや文学や哲学など様々なジャンルに関して発信しています。

-essay